おはなし会で大人気の笑える絵本
我が子が小学生だったころは、小学校の保護者ボランティアによる図書おはなし会に参加していました。毎回、担任の先生や子どもたちのリクエストを参考にしながら、45分のプログラムを考えておりました。
リクエストの多かった、笑える楽しいおはなしを紹介します。
おうちでの読み聞かせだけでなく集団でのおはなし会にも良い、オチがある話・おもしろくて笑える話の絵本や紙芝居です。
ぶす
ある日、ご主人様に留守番を頼まれる家来の太郎冠者と次郎冠者。ご主人様の大きな壺には決して近づくな、決して触るな、決して開けるなと言われています。何しろ壺の中には恐ろしい物が入っているのです。気になって仕方がない太郎冠者はとうとう壺を開けて…。
狂言絵本です。大人気の内田麟太郎さん、長谷川義史さんによるコラボレーション作品。
小学3年生くらい以上向け。
まんじゅうこわい
長屋の若い衆が苦手なもの怖いものをお互いに告白しあうことに。蜘蛛、蛇、こうもり…みんな怖い物を白状しているそばで、松っつぁんだけはそんなものは怖くないと威勢のいいことを言っていたのですが、なんと松っつぁんにも一つだけ怖くて仕方がないものがあると言うではありませんか。若い衆はそれを聞いて松っつぁんをいじめてやろうとするのですが…。
川端誠さんの落語絵本はおはなし会で人気です。その中でも「まんじゅうこわい」はわかりやすいオチなので小学低学年でも楽しめます。
寿限無
ある家に男の子が生まれたのですが、いい名前がなかなか思いつきません。それで、お寺の和尚さんに長生きしそうなありがたい名前をたくさん教えてもらいました。夫婦でその中からいい名前を選ぼうとしたのですが、どれもこれも良さそうで選びきれません。いっそのこと、全部つなげて長い名前をつけようということになったのですが…。
有名な落語ですね。小学低学年の子でもわかるオチです。名前を読むのが難しくて、しくじりそうになりますが、失敗しても笑いを誘うので楽しいです。
じごくのそうべえ
かるわざしのそうべえが綱渡りに失敗してあの世へいくのですが…。三途の川を渡ったり、閻魔大王に会ったりして、とうとう地獄へ落されてしまいます。地獄で大暴れする様子が滑稽でみんなの笑いを誘います。
関西弁で読む絵本です。おはなし会で大人気の定番絵本。
さぎとり /童心社/桂文我(4代目)
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いもころがし
修行僧の集まりにおしょうさんが3人の小僧さんを連れて出かけます。礼儀作法を知らない小僧さんに、今日は何でもおしょうさんのまねをしていれば良いと言うのです。
小僧さんは言われた通りに何でもおしょうさんのやる通りにまねてみるのですが…。
幼児~小学低学年向けの笑い話。紙芝居です。
どこいったん
なくしてしまった帽子を探して、くまが動物たちにたずね回ります。帽子はなかなか見つかりませんが、最後にはドキッとするオチ。
オチは明示されてないのですが、高学年ならわかると思います。
とぼけた表情と関西弁がおもしろい絵本。
カナダ出身のクリエイター、ジョン・クラッセンさんの原書はニューヨークタイムズ2011年絵本ベスト10にも選ばれています。また日本語翻訳は絵本作家の長谷川義史さん。