もういくつ寝るとお正月?
お正月の過ごし方も多様になってきましたね。それぞれの家庭の楽しみ方があっていいと思いますが、自分の国の伝統的なお正月の様子もちゃんと知っておきたいですね。普段は忙しく質素に暮らしていても、年末にはお部屋をきれいに掃除したり、門松やしめ飾りを整えたり、精一杯のごちそうを準備したり…。家族の健康や子孫繁栄や豊作を祈るために初もうでに出かけたり、邪気を払うために羽根つきや凧揚げをしたり…。日本人はハレの日を大切にしていたんですね。
子どもの頃はお節料理なんてあまり好きではなかったけれど、ミドルエイジになってお節料理のありがたみがわかるようになってきました。
おしょうがつさん
谷川俊太郎さんの言葉です。詩的です。リズムが良いのです。短い言葉なのに広がりがあるのです。発想が面白いのです。
絵も文字も余計なものはそぎ落としてシンプルです。ほっこりします。
赤ちゃん~小学生向け。
干支セトラ絵本
五味太郎さんの絵本です。12種類の動物、つまり全ての干支が主人公の絵本があります。こんなに遊び心があって、表情豊かで、面白い絵が描けるなんて、ステキすぎます。幼児~大人までみんなで楽しめます。
七ふくじんとおしょうがつ
現代の中流家庭のお正月の様子です。お正月飾り、お節料理、年賀状、お年玉、初もうで、凧揚げ、かるた…。めでたい日に七福神や歳神様が現れて…。
ちいさな子どもでもお正月の意味や過ごし方がイメージできてとても楽しいと思います。幼児向け。
もうすぐおしょうがつ
年末に祖父母宅へ帰省して、大掃除したり餅をついたり市場へ買い出しに出かけたり…。お正月を迎えるために家族みんなで協力し合って準備を進める様子が細かく丁寧に描かれています。障子の張替えなんて今ではしたことがない子どもも多いでしょうね。古き良き時代の年末の過ごし方ですね。西村繁男さんの絵は温かくて味があります。幼児~小学生向け。
まるいちきゅうのまるいちにち
十二支のはじまりのお話
子丑寅卯辰巳午羊申酉戌亥…小さいうちから呪文のように唱えて覚えてしまうといいですね。ちなみに亥は日本に伝わったときに「イノシシ」で解釈されていますが、中国文化圏では亥は「ブタ」です。また、中国文化圏では1月1日よりも1月下旬~2月の旧正月(春節)を盛大に祝います。
時代劇などを見ていると「丑の刻参り」や「草木も眠る丑三つ時」なんて言い方に遭遇したりしますよね。1日の始まりを夜中の23時から数えて、24時間を十二支で当てはめていくと、丑の刻は午前1時~3時頃です。また丑の刻の2時間を4等分して30分刻みにした3つ目が三つ時となります。丑三つ時は「午前2時~2時半」ということです。「丑の刻」は藁人形をもって呪いをかけに行ったり、幽霊が出てきたりするような不吉で怖いイメージの真夜中なんですね。昔は電灯もありませんしね。この時間には完全に街の灯りも消えて真っ暗闇だったんでしょうね。
子どもの頃からそんな基礎知識があると、大きくなったとき歴史や古文など昔のことを学ぶときに苦手意識を持たずに済むかもしれません。
十二支のお話の絵本はたくさんあります。お好みでどうぞ。
十二支のはじまり
十二支のおはなし
ね、うし、とら……十二支のはなし
ほかの十二支のお話とは少し違います。中国民話だそうです。エロール・カインさんのエキゾチックな絵が印象的です。読み聞かせると10分以上かかりそうな長いお話ですが、一見の価値ありです。小学生向け。