今すぐ作りたい!食べたい!
あまーいバターの香り、こんがり焼きあがった色、温かい湯気、ふっくらとした食感、こぼれる笑顔、おしゃべりの声…実物がなくても絵本を見ていると、まるで本当に目の前においしそうなケーキがあるような気持ちになるんです。
ケーキやパンの絵本って読み手の想像力も五感も刺激します。文字と絵だけでこんなにも子どもたちをひきつけ幸せな気持ちにさせてくれるとは、絵本の力は偉大です。
そしてお家でもやってみたくなるんです。小麦粉と卵とバターとベーキングパウダーを混ぜてオーブンで焼いてみたくなるんです。もちろんホットケーキミックスとフライパンで簡単調理でもいいんです。自分で作ってみたい、食べてみたいという子どもの気持ちがとても大切なんです。そんな気持ちが元気の源!
しろくまちゃんのほっとけーき
擬音語と擬態語の表現が秀逸で、子どもの心を鷲づかみにします。フライパンにホットケーキの生地を流してゆっくりじっくり焼くシーンが素晴らしいのです。私も子どもにねだられて何度もそのページを繰り返し読んだ記憶があります。そして週末の朝ごはんにホットケーキを子どもといっしょに焼きました。
赤ちゃん~幼児向けの絵本。
ねずみくんとホットケーキ
ねずみくんシリーズの絵本の良さは余白の多さです。広いページに少しの言葉と小さな絵。色も4色程度しか使われていないのです。それにも関わらず、ちゃんと読み手の想像力は広がるんです。うれしいとかかなしいとか感情を表す言葉は使われていないけど、ちゃんとねずみくんやねみちゃんの気持ちは読み取れるんです。
余計なものはそぎ落として最小限の言葉と絵だけで、これほどあかちゃんの心をひきつけることができるなんて。本当に素晴らしいです。良質の絵本だと思います。
赤ちゃん~幼児向け。
ぐりとぐら
親世代も子どもの頃大好きだったという人が多いのではないでしょうか。愛らしく上品な名作絵本。森の中で食材を集めるところから始まり、大きな卵を見つけ、調理道具を用意して、カステラを焼くというお話。蓋を開けたとき気分が高まっています。とってもきれいな焼き色です。ちゃんといい香りが感じられます。あったかくふっくらした触感もわかるんです。あまくておいしい味が伝わってくるんです。みんなの笑い声も聞こえてくるんです。こんなに五感を刺激される絵本って本物ですね。ロングセラーの絵本というのもうなづけます。幼児向け。
おたすけこびと
たくさんの小人たちがショベルカーやクレーン車やトラックを操縦して作業しています。働く車と小人たちを総動員して作っているのはデコレーションケーキ。いちごとクリームたっぷりでおいしそう。ケーキを作ってみたくなりますよ。幼児向け。
おひさまパン
雪まじりの風が吹いて凍えた街に明るい光をもたらすおひさまパン。
キッチンのオーブンからほかほかの温かいパンが出てくると、みんながほっこりと幸せそうな顔になるのです。寒い世界から、明るく温かい世界へかわってゆく様子がステキです。絵も美しく言葉もきれいで、優しい気持ちにさせてくれます。幼児向け。