iyasakaの子育て

心と頭と体に良質の栄養を! 

ギャングエイジにおススメの児童書

ギャングエイジは手強い!!

小学校1~2年生の頃は叱られると、まだまだ大人のいうことを聞いていた子たちも、小学校3~4年生くらいになるとぐっとテゴワクなります。大人の話の矛盾を指摘したり、大人事情に巻き込まれたくないとはっきり主張したり…。大人の正論も聞き流すようになったり…。ギャングエイジになると仲良しの小さいグループの世界の付き合いがとても大切になってきますし。あるいは、家族にも友達にも邪魔されない一人の世界を楽しむようになったり…。

そのころには、親も子どもとの付き合い方を少し変える必要があるのかもしれません。子ども扱いして叱りつけたり、脅したり、おだてたりするだけでは、子どもを上手に扱えなくなるような気がします。大人が一歩引いてやるほうがいい時があると思います。そして子どもに自信を持たせてやる工夫も必要かなと思います。

小学3年生の頃だったかな、我が子に「なんで自分の子どものことをもっと信用できひんの?」と言われたことがあります。子どもは何でも自由にやりたがるけれど、親から見ると頼りないし危なっかしいわけです。だから、子どもに自由を与えることができずにいろいろと制限をかけていました。子どもは不満に思っていたのでしょう。

私は子どもに言いました。「信頼は実績を積むことで得られるんやで」と。一つ一つ経験を積んでできることが増えて信頼を勝ち取ることができれば、少しずつ自由が得られるんだと言い聞かせました。それで簡単なことから徐々に子どもに自分でさせるようにしました。約束を守ってやり遂げれば、すこし自由を与える…というように繰り返しました。子どもなりにしっかりと考えて実行してくれたと思います。

小学校時代は学校でも先生の信頼を得るためにがんばったようです。それで、学校行事などで責任のある役割を任せてもらえることが多かったと思います。中学入学後も先生方からの信頼を得るのは早かったと思います。

 

f:id:iyasaka_appare:20191229004002j:plain

 

さて、おすすめの児童書がありますが、親の助言で読んでくれるとは限りません。もし読んでくれたらラッキーです。あるいは親の読み聞かせを聞いてくれたら、親子関係は順調なほうだと思います。もし嫌がったら無理強いしないほうがいいと思います。本棚に何冊か本を補充しておいたらいいのではないかと思います。気が向いたら読んでくれるかもしれませんし。

 

ルドルフとイッパイアッテナ

飼い猫だったのに迷子になってしまったルドルフとノラ猫のイッパイアッテナの友情の物語。言葉が乱暴だけれど知識が豊富で人間の字が読めるイッパイアッテナから多くのことを学んで成長していくルドルフ。イッパイアッテナのおかげで生きる力を身につけたルドルフは飼い主に再会できるのでしょうか?正統派の感動ストーリーではなくてゲラゲラと笑いたくなるような面白おかしいお話の中に、人生の教えだったり友情だったり大切なことがたくさん描かれています。

言葉遣い、勉強の大切さなど親から正論を言われても拒絶しそうなお年頃の子も、カッコいい生き様のキャラクターのセリフなら聞く耳を持つかもしれません。

シリーズの1巻だけ購入して親が読み聞かせてやりました。すると2~4巻は自分で図書室で借りて読んでいました。うちの子のお気に入りの児童書だったと思います。斉藤洋さん作。

ルドルフともだちひとりだち 続ルドルフとイッパイアッテナ /講談社/斉藤洋

ルドルフといくねこくるねこ ルドルフとイッパイアッテナ3 /講談社/斉藤洋

ルドルフとスノ-ホワイト ルドルフとイッパイアッテナ4 /講談社/斉藤洋

 

ベンガル虎の少年は…

両親のもとを離れて一人前の虎になるために一人旅に出るベンガル虎の少年。広い世界への冒険の旅に出かけるのですが……。まじめ過ぎるおはなしでもないし、カッコいい冒険でもなくコミカルな出来事の連続です。大笑いしながら読みました。斉藤洋さんの作品は人気ですね。特に男の子に。

 

 

マチルダは小さな大天才

大人のずるさや理不尽さに気づき始めるギャングエイジは、大人のいうことに素直に従うのが嫌になるようです。信用できる大人、素直に相談できる大人は誰なのかということを子どもなりに選びます。そんなお年頃の子におススメの児童書。チャーリーとチョコレート工場のロアルド・ダールの作品なのでとてもおもしろいです。マチルダは小さいころから知能が高すぎて周りの子どもとは少し違います。いつも知識欲があふれていて、図書室の本を読みあさっています。そんなマチルダが大人のずるさや不正に立ち向かい、本当に信頼できる大人と心を通わせるおはなしです。

意地悪で欲深い大人を、子どもの知恵で負かすのは痛快なのでしょう。

 

長くつ下のピッピ

動物たちの世話をしながら一人暮らしをしている少女ピッピ。お母さんはもう亡くなっているし、船長のお父さんは行方不明。一人ぼっちの生活が始まりますが、お父さんが残してくれた「ごたごた荘」というお家とたっぷりの金貨。悲壮感はなく毎日自由気ままに暮らしています。大人の理論も常識も関係なく、型にはまらない自由奔放な生き方をする個性豊かなピッピ。間抜けな大人たちに一泡吹かせるシーンが読者をひきつけるのでしょう。

 

だれも知らない小さな国

静かな自然の中の小山で「ぼく」一人だけのささやかな遊びが始まります。いつものガキ大将や仲間たちと遊ぶのとは違った自分だけの小さな楽しみ…。そこで出会ったおばあさんに「こぼしさま」という一寸くらいの小法師さまのおはなしを聞きます。

ある日いつもの小山で女の子に出会います。女の子がなくしてしまった赤い靴を探していると、川に流される靴の中に小人が…。少年は成長し大人になっても、ずっと小山を愛しつづけて…。

奇想天外な展開はありませんが、静かにゆっくりと美しいファンタジーの世界に連れて行ってくれる名作の児童書です。昭和34年に初めて出版され、今も愛されている佐藤さとるさんの代表作です。村上勉さんの挿絵も味わい深いです。

 

 

 

雨やどりはすべり台の下で

一郎たちと同じアパートに住む雨森さん。誰とも交流しない、無口で不愛想な60歳くらいの男の人。子どもたちは公園のすべり台の下で、雨森さんにまつわるお話をお互いに告白するのです。子どもたちがそれぞれ心に秘めていた不思議な体験は雨森さんが見せてくれた楽しい夢?それとも現実?雨森さんって謎だらけなんだけど、もしかして雨森さんって……魔法使い?

岡田淳さんの児童書も名作ばかりですが、うちの子どもはこの作品が一番のお気に入りだそうです。温かい気持ちになるお話です。

 

 

じっぽ

台風の次の日にタロウが助けたのは、小さくて緑色の生き物。頭にお皿がのった…河童の子。子どもの河童「じっぽ」をこっそりと買うことにしたのですが…。じっぽとタロウが心を通わせ、冒険を乗り越えていきます。じっぽを河童の家族のもとへ返したいのですが…。

 

 

 

ぼっこ

富安陽子さんの児童書も素晴らしいものがたくさんありますが、「ぼっこ」もおすすめです。父親の転勤で田舎のおばあちゃんの家に住むことになった繁。都会から引っ越してきて田舎暮らしには慣れないことばかり…。戸惑う繁を助けてくれるのは、このうちに住む「ぼっこ」。僕には見える「ぼっこ」。

 

 

www.iyasaka-appare.com

www.iyasaka-appare.com

www.iyasaka-appare.com