iyasakaの子育て

心と頭と体に良質の栄養を! 

自転車・一輪車の思い出

子育ては一輪車のサポート!

 

子育てって一輪車のサポートと同じだな…と思います。ぼんやりと暇を持て余しているとき、ふと子どもが幼かったころの一輪車を思い出すのです。

うちの子、自転車はすぐにマスターできたんですが、一輪車はちょっと時間がかかりました。小学1年のころ、よく一輪車練習に付き合わされました。

 

 

一輪車じゃなくて自転車でもいいんですけれど、子どもが新しいことにチャレンジするときのあの顔ってかわいいですよね。

 

子育て経験のある方なら、子どもの自転車とか一輪車の練習をサポートしたことがあるんじゃないでしょうか?

 

ちびっこの自転車や一輪車の練習を親がサポートしているっていうのは、公園でよく見る光景です。こういうサポートは自転車や一輪車だけじゃなくて、子育てのいろんな場面で繰り返し必要なんじゃないかという気がしています。

逆上がりだったり、水泳だったり、楽器演奏だったり、お料理だったり、工作だったり、受験勉強だったり、進路決定だったり…子育てのいろんな場面で…。

 

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子どもはすぐに上達します。必要なのは心のサポート

 

子どもが「自転車に乗れるようになりたい!」とか「一輪車を練習したい!」と言うんです。じゃあ、練習しておいでよって言いたくなるけれど、一人で練習できないもんだから、始めは親が付き添ってやるわけです。

練習前の子どもはちょっと心配そうな顔をしてるんですね。できそうな気もするし、怖いような気もするし…。

「早くできるようになりたい。大丈夫。できるはず。」っていう前向きなチャレンジ精神があるんだけど、「難しいかな?転んだら痛いかも。」っていう臆病な気持ちがほんのちょっと出てきたりしてね。

 

広場に行って、さあ練習を始めようというとき、「ベンチに座って見ててあげるから、練習してごらん」ってわけにはいかないんですよね。

 

まず、子どもに「大丈夫、君ならできるよ」的な明るい笑顔を見せてやらないといけません。ここで、大人がハラハラ・ドキドキの顔をしてはならないし、イライラとせわしないそぶりを見せてもいけないのです。

あくまでもゆったり明るい笑顔!

 

そして、自転車の後ろを手で支えてやります。一輪車なら子どもの片手を握っていてやります。ちゃんとサポートしてるよっていう演出です。乗り物というより、むしろ子どもの心を支えているわけです。

 

思い切ってこぎ出すことができたら、褒めてやります。

支えている手を離さずに「遠くのほうを見てごらん」とか「背筋をもう少し伸ばして」とかアドバイスします。明るく優しい声で…。

 

大丈夫そうな時を見計らって、サポートの手を離すこともあります。または、子どもが自ら望んで離れていくこともあります。

 

でも、おびえて足を地につけることもあります。そんな時は、またふりだしに戻って同じようにサポートしてやるのです。

 

ちょっとこげるようになってくると、転んで泣きべそをかくこともあります。そんなとき間違っても、「痛くない。そんなことで泣くな!」とか言ってはいけません。「ヘタクソ、怖がらずにはやく練習しろよ」とか言うのはもってのほかです。

 

あくまでも優しくゆったりと子どもを撫でたりしながら、「痛かったね。怖かったね。」と共感してやるんです。子どもはあまり痛みを感じてないんです。ただ、愛情の確認がしたいだけです。親のおおらかな気持ちに包まれて安心したいんです。

 

で、子どもが落ち着いたら、「次は大丈夫に違いない」とか「何度も練習すればできるようになる」っていう前向きな気持ちが持てるように、また親が演出します。

 

「あの木のところまで、こいでみよう」とか小さな目標を設定します。スモールステップの積み重ねで小さな達成感を持たせます。徐々に目標を高くしていきます。

そんなことの繰り返しです。

 

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一輪車に乗れるようになると体幹が鍛えられます。

そのうち子どもは自転車や一輪車に乗れるようになってきます。すると、さっきまで「手を離さないで、ちゃんと持ってて」とか甘えていた子が、親の存在なんてすっかり忘れて、もっと速くもっと遠くへとペダルをこぐんです。一人でどんどん進んでいきます。新しい自分や新しい世界に夢中で親のサポートなんてきれいさっぱり忘れてます。

 

で、転んだり危ない目にあったり疲れたりしたときだけ、親のことを思い出して頼ってきます。甘えてきます。

親に愛情チャージしてもらったら、また奔放にペダルをこいで好きなところへ。広い世界へ行きたがります。もっと自由に試したくなるんでしょう。

 

調子に乗りすぎてやんちゃし過ぎていないか、危険運転していないか、周りに迷惑をかけていないか…親は目を光らせておかなければなりません。特に危険なことや迷惑なことについては、厳しく叱る必要があります。ここで甘い顔はしません!

こういう時、子どもは親のお小言が疎ましくなっているかもしれません。自分の調子がいい時は、親のサポートなんて邪魔に感じてるんでしょうね。

 

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もっと速く、もっと遠くへ…。

広場で自転車に乗れるようになったら、路上教習へ連れていかなければなりません。親も自分の自転車で一緒に走行しながら、子どもの運転を見守って、危険予知やマナーを教えなければなりません。一輪車は一般道での走行が禁止されていることを教えなければなりません。

 

1人で全部できるようになるまで、親はサポートをします。段階に応じて、目標もサポートの方法も変えます。子どもと親の距離も変えます。

 

きっと、そんなことの繰り返しですね、子育ては…。

 

「勉強しろ」って親が叱るだけで、せっせと真面目に勉強する子なんていません。親に愛情をたっぷりチャージしてもらって、精神的にサポートしてもらわないと、前にすすめないんです。

親は上手に教える必要はないけれど、心を満たしてやって背中を押してやらないといけません。また、辛い時は弱音を吐きにおいで…と受け入れ態勢を整えておかないといけないんでしょうね。

ホントは親も辛い時ってあるんですけれどもね。

親にサポートしてもらえた子は、大きくなるにつれてちゃんと親の弱さを受け入れるようになってくると思います。親が子どもに助けてもらう場面も増えてきます。

 

 

中学生の我が子は、外では「しっかりしてて頼りになる子」みたいに言われていますけれど、ソトヅラのいい子というのは家ではなかなか厄介な面もあります。家ではリラックスして甘えたいんでしょう。

「大丈夫、君ならできるよ」っていちいち背中を押してもらいたいみたいです。もう中学生だから良い友達もいるし好きな子もいるでしょうけれど、まだ心の拠り所は親なんだな…と思います。

 

 

 

私の友人のお嬢さんはその地域の優秀な進学校に通う高校生。部活も勉強も一生懸命でおまけに心優しい親孝行な子。

そんな高3生が大学受験の出願前に、「ホンマに出願校はA校とB校でええやんな。どちらの学校も私がやりたいことができるし…。どう思う?」と母親に相談してきたんだそうです。

しっかりした子です。巣立ち直前の時です。本人が志望校を決めて、しっかり努力してきて、心は決まっているはずです。

ただ親に背中を押してほしいときがあるんでしょうね。

 

 

 

 

 

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