大地の長い歴史のロマンを感じよう!
地球上にはたくさんの生物が住んでいます。人類が誕生するよりもずっと前、大昔に地球が誕生し、何度も地殻変動や気候変動を繰り返してきました。そして、多種多様な生物が誕生してきました。絶滅してしまった生物もいますが、地層の中や石ころの中に化石となって生きた証を残しているものもあります。
人間ひとりが生まれて死ぬまでの時間は長くても100年ちょっとです。人間の短い生涯の中で悩みや悲しみや苦しみにもがきながら必死で生きていくのもいいことです。悩みや悲しみや苦しみがあるからこそ、哲学や文学や芸術が生まれるのかもしれませんし。
でも、たまには地球の長い長い何万年という悠久の歴史に思いを馳せて、ゆったりした気分になってみるのもいいかもしれません。
人間もほかの生物と同じで精一杯生きたのちは、自然に帰ってゆくのが摂理なんだなと思いながら…。
地球はえらい
銀河系の端で太陽が生まれ、惑星ができてから人間が住む現代までを子どもにもわかる簡単な言葉で説明してくれる絵本。生物には多様性がありますが、人間は地球を自分たちの都合の良いように開発してきましたが、環境破壊や戦争を引き起こしてしまいました。次世代のために地球環境を守ろうと思いを育んでくれる本です。
幼児~小学生向け。
せいめいのれきし
「ちいさいおうち」で有名なバージニア・リリー・バートンさんの絵本。地球上で生命が進化して多様化していったことなど、生命の歴史の大まかな流れを知ることができます。
幼児~小学生向け。
目で見る進化
ギリシャ神話や旧約聖書の創世記などで、地球上に住む生物や人類がどのように誕生したかが語られてきましたが、18世紀以降の植物学者や博物学者たちは様々な生物を研究し生物の誕生や進化を科学的にとらえようとしました。そして1856年にダーウィンによって発表された「種の起源」。またメンデルによるエンドウマメの研究によって遺伝という考え方が生まれました。
現代の最新の研究でますます解き明かされていく遺伝や進化の謎について説明してくれる図鑑のような本。小学生~大人向け。
目で見る進化 ダ-ウィンからDNAまで /さ・え・ら書房/ロバ-ト・ウィンストン
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石ころ 地球のかけら
山から岩が転げ落ち、川を流れ石ころになって砂になり、深い海の底にたまって、生き物の死骸を埋め、長い年月の後に押し上げられて地形が変わり山になってゆく…という壮大な石ころの旅の物語を教えてくれます。
福音館書店の「たくさんのふしぎ傑作集」です。小学生向け。
のんびりオウムガイとせっかちアンモナイト
博物館の化石コーナーで人気のアンモナイト。アンモナイトは大昔に生きた生物で、巻貝の仲間ではなくイカやタコの仲間なのです。節滅したアンモナイトを似ているのが、オウムガイ。アンモナイトよりも古くから生きていて、今でも南の深海に住んでいます。そんなアンモナイトとオウムガイの不思議な関係を教えてくれる絵本。
小学生向け。
石の中のうずまきアンモナイト
筆者がアンモナイト好きになったきっかけ、化石探しのおもしろさや苦労、多種のアンモナイト化石、アンモナイトの不思議など、絵と写真を使って教えてくれる本です。
福音館書店の「たくさんのふしぎ傑作集」です。小学生向け。