丸ごと一匹の魚を食卓に!
魚嫌いの子どもが増えていると聞いたことがあります。とはいえ、お刺身とか白身魚のフライやムニエルとか、子どもに人気の食べやすいお魚料理もたくさんあります。
我が家ではちょっと食べにくい丸ごと一匹の魚も食卓に出すことがあります。学びのためです。
子どもが小学生の頃はボーイスカウトに所属していたので、釣り&バーベキューという活動もありました。経験の少ないボーイスカウトたちですから、なかなか大きな魚はつれないのですが、小さい魚なら何匹も釣り上げることができました。魚を観察したあと、自分たちで下処理しバーベキューで焼いていただくのです。
魚を釣り上げる楽しさ、活きのよい魚を素手でつかんで釣り針から外す難しさを体感します。さっきまでエラやヒレを動かしていた魚が力尽きるのを見た後、自分たちで鱗を取り除き、お腹を割き内臓を取り出します。それを自分たちで火おこしした炭火で焼くのです。
生き物の命をいただきながら自分たちが生きているんだと実感できます。生きるため、食べるためには、しなければならない面倒な作業がたくさんあることもわかります。
また、魚の体の仕組みや動きを実体験から感じ取ることができます。教科書や図鑑や水族館で得られる情報よりも直接的で鮮明です。
お肉ではなかなかこんな経験はできませんが、魚なら生きているものを捕らえて料理して食べる経験ができます。釣りが好きな方はぜひお子さんにも釣りを経験させてあげましょう。また、海釣り公園とか釣り堀とか初心者釣り教室とか魚のつかみ取りとか、魚を捕らえる経験をさせてくれるところも探せば見つかるかもしれません。
釣りに行くチャンスが得られない場合でも、せめて切り身ではない丸ごと一匹の魚をお家で料理して食卓に出してみませんか?おこさんと一緒に魚を観察しながら料理したり食べたりしてみてはいかがでしょうか?
白身魚の中華風蒸し
煮つけや塩焼きもおいしいですが、蒸し魚は身がふっくらと柔らかくて子どもにも食べやすいです。うちの子も大好きな料理です。
大きなお魚を家族で取り分けてもいいし、小さい魚を一匹ずつ食べてもいいと思います。小さなお子さんは、骨に注意してあげてください。
材料と道具
白身魚(連子鯛、イトヨリ、マナガツオ など)
料理酒
ねぎの青いところや生姜(臭み消し用)
刻み葱またはパクチー
ごま油
合わせ調味料(2~3人分)
醤油 大さじ2
オイスターソース 小さじ2(または鶏ガラスープの素 小さじ半分)
砂糖 小さじ1
お湯 大さじ 2
鷹の爪や刻みニンニク(お好みで少々)
蒸し器
クッキングシート
作り方
1、魚の鱗と内臓を取り除く。(鮮魚店でやってくれることも多いです)
2、魚の水分をふき取り、魚に切り込みを入れる。
3、魚の上にスライスした生姜や青ネギなどをのせ料理酒を軽く回しかける。
4、蒸す。(魚の大きさにもよりますが15分程度)
5、醤油、オイスターソース、砂糖、お湯などを混ぜて合わせ調味料を作る。
6、蒸し器から魚を取り出し、皿に盛る。
余分な水分や臭みけしの生姜などは捨てる。
7.刻み葱(またはパクチー)を魚の上にたっぷりとかけ、その上から合わせ調味料をかける。
8.フライパンで熱したごま油を上からかける。
(煙が出るくらいまでごま油をアツアツに熱してください。ただし火災注意)
完成