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10歳を過ぎた子どもにおすすめの名作本 その2 中学入試国語対策にも!

名作の物語!心情を読み取ろう

日本の学校では国語の授業で物語文を読むとき、場面や情景をしっかりと捉えて登場人物の心情を読み取る…という作業が多いですね。状況とかセリフとか行動とか…ときには行間から読み取るという難しいことをやらなければなりません。日本では国語に限らず、「読む」「読み取る」「読んで理解したり分析したり再構築したりする」ことが重要視されるのでしょうか?

ちなみに、アメリカなどの学校教育では「伝える」力を育むことが重視されると聞いたことがあります。いかに相手に上手に伝えるか、説得力をもって話すことができるか、わかりやすく論理を展開できるか…伝える力を鍛えるのだとか。

ところで、日本の小中学校では読書感想文を書かせたがる先生が多い気がします。これは高度ですね。読み取ることと伝えることの両方ですから。

たくさんの物語を読んで、いろんな登場人物の気持ちを感じることは素晴らしいことだと思いますけれど、読んで感じた気持ちを言語化するのは小中学生には難しいのではないでしょうか。子ども時代は、できるだけ感想を求められることなく自由に読書を楽しめたらいいのに…と思います。

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国語の物語文の読解問題を解くのは面倒くさいように感じる子が多いでしょうが、意外に物語文の読み取りのヒントがわかって楽しいですよ。ヒントがわかるともっと深くたくさん読みたくなります。

自分で読んだことがある小説の一場面が読解問題に出ていると、「あっ、あの作品だ」とヤル気が増したり、逆に読解問題に出題されていた小説の続きが読んでみたくなったり…。

我が家はZ会の中学受験コースで国語の学習を進めていましたのですが、親子でお気に入りの作品がたびたび読解問題の中に出てきました。受験勉強中ってピリピリと緊迫したり苛立ったりの連続で親子喧嘩も多発するんですけれども、読解問題の中に好きな小説が出てきたときは親子で和んでいました。親子で読書の思い出を共有しておいてよかったと思いました。

 

中学受験をする場合、たくさんの作家さんの作品に親しんでおいたほうがいいですね。できれば受験勉強が本格化する前に。中学受験の国語で使われる物語文というのは、小学高学年~中学生くらいの子が登場するものが多いように思います。多感な年ごろの子が、どんな経験を通して何を感じるのか、何をきっかけに心情が変わったり成長したりするのか…ということを問うものが多いです。

 

中学受験する・しないに関わらず、たくさんの作家さんの作品をぜひ読んでください。

 

10歳を過ぎた子におすすめの物語

信さん

福岡の炭坑町で少年時代を過ごした「ぼく」と信さん。内向的で気弱な「ぼく」が町一番の悪ガキ・信さんと心を通わすお話。家庭の事情を抱えた孤独な信さんは「ぼく」に自然の中での遊びをたくさん教えてくれたのだが、幸せな少年時代は長く続かず…。成長していく「ぼく」、ひたむきな信さん、愛情豊かな母親…。不遇な信さんの精一杯の生き方が涙を誘う作品です。