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中学受験への道・親の心構え

ああ、中学受験!

今年もたくさんのドラマがあったのではないでしょうか?きっとたくさんの笑顔があったことでしょう。たくさんの涙もあったことでしょう。まさかの合格やまさかの不合格もあったに違いありません。
高校受験や大学受験よりも特殊で過酷だと言われる中学受験。「親の受験」だと言われることも多いです。
一般的には新4年生コースが始まる小学3年生3学期に受験塾へ通い始めます。もちろん、もっと前から基礎学力をつけるために知育教室や公文やそろばん教室へ通ってみっちり訓練している子もたくさんいます。
小学生なんてまだまだ遊びたい盛りです。友達とのんびり遊んだり、好きな本をたくさん読んだり、楽しいことを探してあちこち歩きまわったり…自由な時間を満喫していればよい子ども時代です。そんな年齢の子が遊びを我慢してまで勉強しなければならないのです。

中学受験のために小学生に猛勉強をさせるなんてかわいそうだと言う人もいますが、それは誤解だと思います。子どもによっては5年生で本気モードのスイッチが入っている子もいます。スポーツであれ芸術であれ勉強であれ、子どもの本気モードのスイッチが入っている場合は壊れない程度に思い切りさせてやればいいのだと思います。目がキラキラします。自分で望んだことなら真剣にやるし、忍耐も覚えます。失敗や挫折も受け止めて強くなります。経験値でいえば小学生は未熟ですが、感情面では大人に劣りません。


本人がまだそこまで成長していない場合、あるいは本人の希望ではなく親の期待に応えたくて無理している場合は、中学受験をやめるか志望校のランクを下げるか納得いく形を探せば良いと思います。
本当に本人が望んでいるのかどうかをしっかり見極めて、場合によっては方向性を変える勇気も必要です。

 

がんばって中学受験をしたけれど第一志望校から合格をもらえないこともあります。…というか、まさに7割くらいの子が第一志望校不合格なのだそうです。それだけ思い切って、実力よりもレベルの高い学校にチャレンジする子が多いとも言えますが…。たとえ併願校でも合格できたなら、ご縁があった学校で青春すればいいんじゃないかと思います。どこにも合格できなくても公立中学があります!

人生万事、塞翁が馬です!!

 

中学受験、親の役割は?

少子化の時代ですが中学受験者数は増えていると聞いたことがあります。中学受験をするかどうかというのは家庭の教育方針や経済事情にもよりますし、地域柄もおおいに関係があると思います。

一般的に中学受験をするのは小学校での成績の上位層の子が多いです。たいていは家庭環境に恵まれていて規則正しい生活習慣と基礎学力がついているような子どもたちばかりです。逆に言えば、生活習慣が乱れていて親に反抗ばかりしている子や、机に向かって勉強するのが嫌いで小学校の宿題さえまともにできないような子が、中学受験にチャレンジするのは困難だと思います。

中学受験が「親の受験」とも言われるのは、小学生の子どもが一人で立ち向かえるような世界ではないからでしょう。親の育て方が影響しやすい年齢ということもあります。とはいえ、親がプロの先生のように子どもの指導をする必要はありません。

 

親がやるべきことは…

・子どもとの信頼関係の構築

・子どもの体調管理

・塾選びや教材選び

・勉強・学校見学・模試・入試のスケジュール管理

・勉強のサポートと弱点分析

・出願書類作成や入学手続き

 

中学受験に向けて 小学3年~4年生

3~4年生ごろはギャングエイジに突入します。素直に親のいうことを聞くのが嫌になってくる年ごろです。これまでの子育てがうまくいっていなかった場合は、この時期に子どもが手ごわくなったと感じるかもしれません。

おいしいご飯を食べさせて、たっぷりと抱きしめて、いっぱい話を聞いてやって、まずは子どもを愛情で満たしてやってください。

子どもをたっぷりの愛情で満たしてからでなければ、躾なんてできません。

子どもに生活習慣や学習習慣を身につけさせるには、厳しく叱るのではなく、また突き放して責任を丸投げするのでもなく、しっかり子どもに寄り添ってやるしかありません。スモールステップで小さな達成感を得られるようにしてやりましょう。完璧主義にならず、得意なことや苦手なことも個性として認めてやることが大切です。

また、子どもを孤独な気持ちにさせないように気をつけなければなりません。本来、勉強は孤独との戦いなのかもしれませんが、小学生の子どもには親のサポートが必要です。子どもは孤独を感じると楽なほうへ逃げます。逃げ癖がつくと大変です。特にゲーム機とかネット動画みたいに中毒性のあるものに逃げてしまうと厄介です。

 

 

生活面も勉強面も親がサポートして自信を持たせてやりましょう。

 

サポートの仕方

1.親が問いかけて、子どもにやり方を考えさせます。

2.一緒にやってみたり、一緒に工夫したりします。

3.親のサポートのもと、一人でさせてみます。

4.うまくできたかどうか一緒に振り返って、必要ならやり直しします。

5.1~4の繰り返しで、子どもが一人でできることを徐々に増やします。

 

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中学受験に向けて 小学5~6年生

遅くとも小学5年生コースが始まるまでには、規則正しい生活習慣と勉強へ向かう真面目な姿勢が身についていないといけません。小5からは親子共にどっぷりと苦しい時間が増えます。

 

中学受験への道には2つの急な坂があると聞いたことがあります。

そのうちの一つが小学5年生の坂道です。小学3~4年生の頃の受験勉強というのは比較的簡単です。量もそれほど多くないのです。中受対策は5年生コースから急激に問題が複雑になってきますし、量が増えます。模擬試験も受けるようになります。

小学校の行事や役割も増えますし、調べ学習などの宿題も多くなります。小学校の生活をおろそかにせずに中学受験の勉強も…となると時間のやりくりが大変になります。受験の過酷さを思い知らされます。

 

また、5年生のうちにたくさんの中学の説明会や見学会に参加する必要があります。6年生になってから見に行く暇はありません。

受験の時までに子どもの偏差値も変わりますし、子どもの好みも変わります。偏差値的にも校風的にも幅広くいろんな学校を見ておくことをおすすめします。出願間際に慌てることがないように…。子どもの前ではどの学校のことも決して悪く言ってはいけません。通うことになるかもしれませんからね。

親のブランド志向や憧れだけで学校を選ぶのではなくて、子どもの性格に合っている学校を探すのが理想ですね。通うのは子どもですから。

 

中学受験へ向けて、二つ目の坂道は小学6年生の夏ごろから始まる実践問題演習です。演習問題の難易度がぐっと上がります。それまでに習ったことがきちんと身についているといいのですが、そうでなければ思い切って簡単な問題に戻って基礎学力をつけなおさなければなりません。

徐々に受験校を決めて、学校ごとの出題傾向に沿った勉強に変えなければなりません。塾の膨大な宿題を全部こなすことも難しいと思います。うちのような通信教育派も全部なんてとてもできませんでした。子どもの実力や志望校の出題傾向に合わせて、学習内容をカスタマイズしなければなりません。

 

小6後半になると受験勉強最優先で小学校生活をおろそかにする子もいますが、なんだか寂しいと個人的には思います。小学6年生なんて一生のうちに一度しかないんだから、小学校最終学年も思い切り満喫させてやりたいものです。

 

 

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中学受験を終えて

「まさか自分がこんな風になるなんて」と自分でもびっくりするくらい、中学受験は親の理性を失わせることがあります。むしろ子どものほうが冷静だったりして…。渦中にいる時は泣いたり怒ったり大変でした。

第一志望校不合格の時の子どもの涙を親は忘れることができないけれど、子どもは立ち直りも早いです。併願校も子ども自身が気に入って出願を決めた学校だったのが良かったのかもしれません。逞しく図太くしなやかに中学生活を楽しんでいます。たくさんの友達、楽しい部活、可愛がってくれる先生方、生徒会活動…充実しています。勉強も今では親のサポートなしでやっています。頼もしい限りです。

 

受験直前の親子バトルも不合格の涙も、今では笑い話に変わりました。  

 

 

 

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