立春とは?
立春とは二十四節気の一番初めで、「春の始まり」を意味します。冬至と春分の真ん中の頃で、実際にはまだまだ寒いですが、太陽の光に春の兆しを感じたり、徐々に梅の花が咲き始めウグイスやメジロが見られたりする頃です。
旧暦では春を一年の始まりと考えて、立春に近い新月の日が一月一日(お正月)でした。お正月のお祝いに「迎春」や「初春」などの言葉が使われているのは、旧暦が使われていたころの名残りですね。
二〇二〇年は二月三日の節分の翌日を立春としています。
ちなみに「夏も近づく八十八夜」などは立春の日から数え始めています。
立春の早朝に、禅寺や民家の入り口に「立春大吉」と書いた紙札を貼る風習があります。この「立春大吉」は左右対称の文字で、また縦書きにすると裏から見ても同じように読めます。
家に入ってきた鬼が、ふと振り返ると「立春大吉」の文字(裏から見ても同じ)が見えたので、まだ入っていない入り口だと勘違いして家から出て行ってしまったという話があるとか。それで、邪気を払う縁起の良い言葉と言われています。
立春の日に縁起の良い食べ物は?
立春の朝一番に汲む水は一年の邪気を払うと言われています。歳神様にお供えしてからお茶をたてたり料理に使ったりすると縁起が良いそうです。
立春朝絞りといって、立春の朝一番に仕上がったお酒は縁起が良いとされています。
立春の朝に作られた和の生菓子(立春大福・立春大吉餅)や立春大吉豆腐も縁起が良いそうです。
春の兆しを感じる食卓
立春の日には我が家も生の和菓子を買ってこようと思います。ほんの少しでも普段の生活に季節感を取り入れるということができたらいいなと思っています。私自身の楽しみでもあるし、子どもの教養を深めるためでもあります。
スーパーには春の兆しを感じさせる山菜が並んでいましたので、少しだけ買ってみました。和え物や天ぷらにしようかと考えています。
季節感を食べ物から感じようとするのは私が食いしん坊だからかもしれません。私の父は日曜日に市場へ出かけ、旬の食材を買ってきて料理するのが好きだったので、その影響かもしれません。
最近は野菜だけでなく山菜も促成栽培ものが多いので、本当の旬の季節よりも早めに出回っていたりするみたいですね。
菜の花(菜花)…ビタミンCとカルシウムが豊富で高酸化力が高いです。風邪に対する免疫力を高め、貧血予防やコラーゲンの育成促進などの美肌効果もあります。
たらの芽…タンパク質やカロテンを豊富に含みます。
ふきのとう…カロテンやカリウムが豊富です。苦み成分には冬の間に滞った新陳代謝を活発にする働きがあると言われています。
こごみ…カロテンや食物繊維が豊富です。シダ類の中で最もおいしいと言われる山菜。あく抜き不要で、あえ物にしてもクセがなく食べやすいです。