iyasakaの子育て

心と頭と体に良質の栄養を! 

サツマイモで先行体験

「さつまいも」から何を学ぶ?

 

さつまいものおいしい秋になりました。この原稿を書いているのは小春日和の穏やかな昼下がりです。

 

さて、みなさんは「さつまいも」と聞いて、何を思い浮かべますか?

また、「さつまいも」からどのくらいたくさんのことを連想することができますか?

そして「さつまいも」にまつわる思い出はたくさんありますか?

 

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私は「さつまいも」から連想することはスイートポテトだったり、芋焼酎だったり…どうも飲み食いに関することばかりを真っ先に考えてしまいます。

しかし、小さな子どもを育てていたころには、さつまいも関連のテーマで実にたくさんのことを子どもに話したり、一緒に観察したり体験したり、もちろん食したり…しました。

庶民でもお金をかけずにできる知育。がんばったものです。

 

例えば、

・さつまいもを1本…2本と数えたり、分けたりする

・さつまいもの料理を子どもと一緒に作る

・さつまいもを水に浸けて育て、キッチンの観葉植物として観察

・さつまいもの芋ほりに参加

・さつまいもを掘って芋版スタンプを作り年賀状を送る

・さつまいもの絵本を読み聞かせ

・さつまいもの産地や品種を調べる

・さつま地方や九州の地図絵本を見たり、日本地図カルタ・双六をする。

・薩摩地方の有名人、西郷隆盛の歴史漫画を読む

・薩摩地方の気候や名産品について親子で学習

・鹿児島中央駅への新幹線の路線図を見る

 

などなど、いくらでもありますね。

 

「さつまいも」の様々な側面を見せたり、関連する事柄を話題の中に含ませたりすると子どもは物事の捉え方や考え方を身につけるようになります。

 

さつまいもを使ってスイートポテトなんかを作るとき、裏ごしするのが大変だったりします。糸みたいな細長いものが邪魔になるんです。「食物繊維が多いんやねぇ。体にはええんよ。便秘に効くらしいよ。」なんて話をしながら子どもと一緒に調理しているご家庭は、ちゃんと賢い子が育ちます。こういう経験は生活の基礎力、家庭科の学びです。

 

また、サツマイモを水に浸けておくと髭のように根が出てきたり、芽が出てきたりします。水の量と気温と日当たりに少しだけ注意しておけば、簡単に発芽の様子が観察できます。また、芋ほり体験をしてみるのもいいもんです。秋の季節に土を掘り起こして芋を収穫するんです。

で、私たちが食べているお野菜は植物なんですけれども、根を食べるもの、茎を食べるもの、花を食べるものなどいろいろです。どの部分を食べているのかを会話したことがあるのはいいことです。体験しながら親子で会話をして知恵や知識を身につけていくんです。就学前の幼児でも、サツマイモは根、ジャガイモは茎、ブロッコリーは蕾を野菜として食べている…などと理解している子がいるんですよ。そういう子は、小学高学年以降に伸びます。学校の授業で学ぶ前に先行体験をして基礎知識がついているから、基礎学力が伸びるんです。理科の授業で学ぶ前に、普段の生活の中で理科的な考え方を身につけておくということが大切なのです。

 

体験だけではなく本の世界と結びつけていくことも大切です。話す言葉だけでなく文字や図や地図や写真などを上手に理解して、学びの姿勢、情報を得る方法を身につけることは重要です。

 

さつま芋の「さつま」は昔の地域名で、今の鹿児島あたりを指すこと、火山灰が多くやせた土地でもさつまいもは育てやすいこと、さつまいもから焼酎が作られること、薩摩藩には島津というお殿様がいたこと、西郷隆盛という歴史上の英雄がいたこと…など、子どもの年齢や理解力に合わせて少しずつ、地図パズルや絵本や漫画などで楽しみながら知識を深めるように導いてやるのがいいと思います。しっかりと知識が定着しなくても構いません。小学校低学年ごろまではなんとなく聞いたことがある…程度でも良いのです。

 

もちろんチャンスがあって旅行などで訪れることができれば幸せですね。地図を見て旅行の計画を立てたり、新幹線の時速を知ったり、歴史の博物館に出かけたり…いくらでも理科や社会や算数の学びを体感することができます。また体験を通して、多くの言葉を知れば、語彙が豊かになり国語力もアップします。

 

幼いうちから日本地図を少し理解していて、地域の天候や産業や歴史についてもなんとなくイメージができている子は、小学校高学年で地理や歴史の基礎を習うときに理解がスムーズだと思います。

「サツマハン?  ダイミョウ? メイジイシン? 何それ、おいしいの?」みたいな状態で勉強嫌いになったりはしないと思います。

 

 

就学前から机に向かってドリル…そして知育教室でがんがん仕込む?

 

最近は幼児教育産業も活発です。赤ちゃんからの知育教室とか幼児向け受験塾とか…お金を出せばいろんなサービスが受けられます。また、家庭で低価格で取り組める市販ドリルもたくさんあります。

 

そんな教育産業のサービスも悪くはないけれど、普通に生活しているだけでも学びのチャンスはたくさんあります。親や親戚や近所の大人たちが少し気を利かして、子どもの何気ない日常生活や遊びの中に学びの要素を組み込んでいくと、子どもはどんどん吸収して基礎学力を身につけていくんだと思います。

そもそも学びというのは、生きていく上で必要な知識や教養や思考力を養うことだと思います。いい成績をとるとか、レベルの高い学校に進学するということを最優先の目標にするべきではないと思います。学歴があるかないかに関係なく幸せな生き方を見つける人はたくさんいます。

 

必ずしも高学歴を目指す必要はないけれど、学びの楽しさを知っているほうがいいとは思います。学校の勉強をいつか卒業して、大人として社会で生きていく上で、自分の人生に必要なことは学び続けなけばなりません。仕事に必要な専門分野、社会で暮らすための行政サービス、よりよく暮らすための家事のワザ、新しい情報機器の使い方、節約や投資の手法…などなど…学校では教えてくれなかったこともたくさんあるでしょう。学校を卒業したあとは、面倒くさがらずに自分で情報を探したり吟味したりして学び続けなければなりません。

 

大人になっても学びを楽しいと思えるように、子ども時代からイキイキと学んでほしいものです。机に向かってドリル学習するだけとか、闇雲に暗記しているだけでは学びを楽しむことはできません。伸び悩む日が来ます。また成績のためだけに勉強していると、学校を卒業したとたんに学びが面倒で厄介なことに思えてしまうかもしれません。

学ぶこと自体にわずらわしさを感じたり、自分の知力に自信を失ったりしてしまうことがないように、子どもの学びには大人が配慮してやりたいものです。小中学校の勉強で苦手意識を持たせないように、日々の生活の中で先行体験や教養ある会話を実践してみてください。

 

また、幼児~小学生の学習について教育産業のサービスを利用する場合は、つまらない先取りのドリル学習を重視するようなものではなく、体験学習や調べ学習などを上手に組み込んで、深く本質理解に導くような教育内容のものを選ぶのがいいと思います。

 

 

 

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