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赤ちゃん期のコミュニケーションと読み聞かせ

赤ちゃんとのコミュニケーションは最重要です!

子どもが小学生だった時に、校長先生から教えていただいた言葉。

 

子育て四訓
1、乳児は、しっかり肌を離すな
2、幼児は、肌を離せ、手を離すな
3、少年は、手を離せ、目を離すな
4、青年は、目を離せ、心を離すな

 「やまぐち子育て四訓の会」の会長で元中学校校長の緒方甫先生が考えられたそうです。

 

この子育て四訓を聞いたとき、なるほど~と妙に納得したことを覚えています。うちの子は確か小学4年生だったので、3つ目の「少年は、手を離せ、目を離すな」の頃ですね。

校長先生に教えていただく以前に、子どもの成長に合わせて、親も変わらなければいけないな…子どもへの接し方を変えなければならないな…となんとなく感じていたのです。その気持ちをズバリ表現してくれる言葉だと思ったのです。周りの子育て上手なお母さんたちも子どもの成長に合わせて、子どもとの距離感をうまく変えていました。

 

今回は赤ちゃん期のお話。

 

子どもが赤ん坊のとき、私はベビーカーというのがあまり好きになれずにずっと抱っこしていました。赤ちゃんをよく見てると、親と密着したがっているのがよくわかったからです。それに赤ちゃんは親と目を合わせるのを好むんだなと赤ちゃんを観察して思ったのです。とにかく親の目をよく見ます。それだけではなく、赤ちゃんは親の話しかけをものすごい集中力で聞いているんです。口の動きもよく見ています。

 

肌のふれあい、アイコンタクト、語りかけ…この3つのコミュニケーションはとても大切です。親子の信頼関係を築くために。それだけではなく、親から一生懸命に働きかければ赤ちゃんはものすごいスピードで理解して習得するだなとびっくりしたんです。

赤ちゃんは、食欲もあるし、ぐっすり熟睡したいとか快適に安心して過ごしたい…という気持ちもあるんだけど、それだけを満たしてやっても全然だめみたいですね。退屈したくないとか知的好奇心を満たしてほしいという気持ちが強いような気がします。

 私は自分が出産するまで、赤ちゃんを抱っこしたことなどなかったのです。それでおっかなびっくり赤ちゃんに接していて、毎日我が子を観察したり友達のお子さんを見たりして赤ちゃんの学びってこういうことかと納得したんです。

 

それでベビーカーではなくおんぶ紐でもなくスリングを利用していました。↓

 

当時はスリングも人気が出はじめていて、子育てサークル内で先輩ママによるスリング講習会というのがあったのです。スリングとは抱っこを補助してくれる布製のアイテムです。軽くて柔らかくて肌触りのよい一枚の長い布から作られています。大きな金属の丸い輪のところで長さを自由に調節できます。赤ちゃんの成長に合わせて、横抱っこにしたり、縦抱っこにしたりアレンジできます。使い方を先輩ママに教えてもらったので、あっという間に慣れました。肩と背中全体で赤ちゃんを支えるから、意外に重く感じないんですよ。

 

ベビーカーでは階段や混雑した電車・バスで不便だし、使わないときは邪魔になるし、周りの人にも気を使うし…。

どこに出かけるにもスリングで子どもを抱っこしていました。良い製品をきちんと上手に使えば両手は自由になります。おんぶとちがって自分の前に赤ちゃんがいるから、いつも見えているし手で支えることもできるという安心感があります。ベビーカーほど場所も取らないし、使わないときはコンパクトにたためて軽いし、スリングってすごく便利。赤ちゃんのおむつや着替えなどの荷物はリュックキャリーに収納してゴロゴロと引っ張って運びました。段差もベビーカーに比べれば楽に乗り越えられますし。バスや電車に乗るときもベビーカーほどは気をつかわなくていいですし。

そしてなによりステキなことは、ずっと赤ちゃんの顔を見て語りかけたり微笑んだりできるんですよ。体は密着しているし、お母さんが相手をしてくれるし…。あかちゃんご満悦!ベビーカーだとよく泣くのにね。それで、どこにいっても「可愛い子やねぇ」と見知らぬおばちゃんに話しかけてもらったりして…。うれしかったのを覚えています。

そんな赤ちゃん時代を過ごしたからか、うちの子どもは発話がやたら早いほうだったと思います。あかちゃんの知的好奇心を刺激して、発話を促すにはちょっとたコツがあるんじゃないかなと思います。本当にいい思い出です。抱っこしているときはイライラせずに済みました。 

ちなみに、年子の兄弟を育てているお母さんは、下のあかちゃんを抱っこして、上のお子さんを徹底的に歩かせたんだそうです。よちよち歩きの子どもを歩かせるのは大変ですが、3歳や4歳になっても歩くことが嫌いで甘えん坊な子に育つともっと大変です。

赤ちゃん期の抱っこはとてもおススメです。赤ちゃんの時から日々の積み重ねで親子の信頼関係を作っていけば、イヤイヤ期もギャングエイジも比較的平和に乗り越えられると思います。

 

赤ちゃんへの読み聞かせ

赤ちゃんへの読み聞かせはいつから始めたらいいの?ファーストブックは何がおススメ?私も乳飲み子を抱えていた時はそんなふうに疑問をもっていました。

 

赤ちゃんへの読み聞かせ開始時期は?

本格的に読み聞かせをスタートするときに、私がこだわっていた点は、

1.親子のコミュニケーションができる。

  まだ話せなくても、親としっかり目を合わせたり、親の言葉をきちんと聞いたり、親の口元を見たりして理解している感じがあることが大切だと思いました。

2.動画に慣らされていない。

  テレビやネットなどの動画を見ていないほうがいいと思います。もし絵本デビューよりも先に動画視聴デビューしているなら、しばらくテレビもスマホもPCも見せないで、動画視聴のない静かな生活にもどったほうがいいと思います。

3.昼と夜の区別がついている。

  昼間は好奇心いっぱいで、室内遊びをしたり外へ連れて行ってもらったりするのを楽しんで、夜はスヤスヤ眠れるようになっていること。もちろん、たまには夜泣きもしますけれどね。

 

おススメのファーストブックは?

赤ちゃんにも個性があり、動物好き、食べ物好き、乗り物好きなど好みもそれぞれです。また発育にも個人差がかなりあります。早くから絵本や文字に興味を持つ子もいれば、絵本よりも積み木遊びのほうが好きな子もいます。せっかく絵本を買って読み聞かせても興味をもってくれないこともありますが、焦らなくても大丈夫です。

うちの子は1歳の読み聞かせ開始からすぐに本を好きになり言葉をたくさん覚えてよくしゃべりましたが、文字への興味はなく、小学校低学年の頃は読み書きがとても下手でした。文字習得に関して学習障害があるんじゃないかと心配になったりしました。また自力で読書をするようになったのは4年生くらいからです。児童書の読み聞かせは小学6年生まで続きました。いつも多少の不安はあったけれど気長に読み聞かせを親子で楽しみました。

絵本→幼年童話→児童書…苦節10年以上の読み聞かせ!!!思春期の今は優等生とは言えないけれど基礎学力で心配なこともあまりありません。(今でも字を書くのは雑ですけれど)。

文字の学習ほかの子より時間がかかりましたが、今ではそれも笑い話に変わりました。