船好きも、そうでない人も船の世界を楽しもう!
電車好き、車好き、飛行機好きはたくさんいるのですが、ふね好きはどうなのでしょうか?きっと船好き、船マニア、船オタクがいるのじゃないかと期待しているのですが…。実はあまり聞いたことはありません。
川を下る船、沿岸の漁船、風を受けて進む帆船、世界を航海する大型客船、護衛艦、貨物船…いろんな船の魅力があるのではないでしょうか?うちの子は特別に船好きということはありませんが、身内に船関係の仕事をしている人がいるので自然に興味を持つようになりました。港の見える公園でのんびり船を眺めるのも楽しいもんです。
子どもが小学生の頃は、博物館や歴史の名所によく行きました。季節風を利用して航海した海のシルクロードの話を聞いたのは勉強になりました。滋賀県の長浜へ行って、淀川・琵琶湖を利用した水運と街道や鉄道を結びつけた交通の要所の話を聞いたのも楽しかったです。自衛隊の護衛艦見学もおもしろかったです。いろいろ記念品ももらえたりしますしね。
京都嵐山の川下りもしてみたいなぁ。関西人なのにまだ経験したことがなくて。関西以外の町では小舟に乗ったり遊覧船に乗ったりしてるんですけれど…。
船もいろんな魅力がありますね。ロマンがあります。いいもんですね。
ふね
バイロンバートンさんの可愛らしいおもちゃのような絵がステキです。ちいさな絵本ですが、ふねにもいろんな種類があるんだなと教えてくれます。ほのぼのゆったりとした雰囲気の海の上で大活躍する船。ボート、ヨット、消防艇、漁船、フェリータグボートなど…。はっきりとした色彩の赤ちゃん~幼児向け絵本。
ちいさいヨット
船長のスモールさんはお天気の日にこいぬのティンカーと一緒にヨットに乗ります。帆を上げて、杭からヨットを離して、舵をとり、風向きを読んで…。スモールさんがヨットを操縦したり魚を釣ったり、ハプニングを楽しんだり…。可愛らしい絵ですが、侮れない的確な説明。ヨットを操縦するなんてあまりチャンスがありませんから、せめて疑似体験を!幼児向けの絵本。品薄のようです。
ちいさいヨット /福音館書店/ロイス・レンスキ
posted with カエレバ
ガンピーさんのふなあそび
ガンピーさんはちいさな船を一艘持っています。川の近くのうちから漕ぎ出すと、子どもも動物たちも一緒に乗りたがって…。みんなが約束を守らないからさぁ大変…。ゆったりのんびりと過ごす昼下がりの物語。
ジョン・バーニンガムさんの名作でケイト・グリーナウェイ賞受賞作品。日本では1976年の初版から長く愛されている人気絵本。こういう絵はあまり日本にはない西洋の絵本らしい色彩感覚ですね。短いシンプルなお話。幼児向けの絵本。
BORKA ボルカ
生まれつき羽根が生えずに、飛ぶことができないガチョウのボルカ。仲間外れにされて寂しく暮らしていました。やがて寒い冬が来ました。仲間たちは温かい場所を求めて遠くへと飛び立ってしまいます。草陰に隠れて涙を流しながら見送るボルカ…。やがてボルカは船乗りとともに海を渡って…。ボルカが居場所を見つける物語。ストーリーもしっかりとしているし、絵も西洋ならではの色彩の美しさが感じられます。
こちらもジョン・バーニンガムさんの代表作です。初めて手がけた絵本で1964年にケイト・グリーナウェイ賞を初受賞しています。
幼児~小学生向けの絵本。読み聞かせは9分程度。
ベンジー ふねのたび
耳が長くてしっぽの短い茶色の犬、ベンジー。リンダとジミーと二人のお父さんお母さんに可愛がられて、どこへ行くのも一緒でした。ある日、みんなは大型客船で旅行に行くことになったのですが、ベンジーはおばさんとお留守番することに…。翌朝、寂しさのあまりベンジーは散歩の途中で逃げ出して、港から船に乗り込んでしまいます。もちろん家族が乗った船とは別の船。居眠りしている間に船は出向してしまいます。
愛嬌があるベンジーが活躍。読み聞かせに慣れていない子でも飽きることなく、最後まで楽しめると思います。
「どろんこハリー」の絵を担当されたマーガレット・ブロイ・グレアムさんの絵本です。絵も愛らしく素敵ですが、おはなしも軽やかなテンポでストーリーに引き込まれてしまいます。お家での読み聞かせにも、おはなし会での読み聞かせにも男女問わず楽しめると思います。
幼児~小学低学年向けの絵本。読み聞かせは8分程度。
ベンジ-のふねのたび /福音館書店/マ-ガレット・ブロイ・グレ-アム
posted with カエレバ
かいじゅうたちのいるところ
マックスはやんちゃな男の子。オオカミの着ぐるみを着て家の中で大暴れ…。とうとうおかあさんに夕食抜きで寝室へ放り込まれて…。やがて寝室にはにょきりと木が生えだし、森や野原が見え、ざぶりと波が打ち寄せて…。マックスは船に乗って波に揺られてかいじゅうたちのいるところへ…。
モーリス・センダックさんの代表作です。日本では1975年初版で、日本図書館協会選定図書、全国学校図書館協議会選定図書、中央児童福祉審議会特別推薦図書などいろいろと肩書がついてしまっていますが、もう純粋に楽しい作品です。 モーリス・センダックさんの作品は言葉に頼らず、絵で心理描写ができてしまうというところが素晴らしいと思います。子どもの表情の描き方が天才的ですね。
やんちゃで暴れん坊の男の子を育てた方の多くが経験されるのではないかと思いますが、ほんとに男の子って時には想像を絶するようなことをやらかします。本当に怪獣だったり、異星人だったり、理解不能な生物のように感じることがあるのです。でも、その表情の愛おしさと言ったら…。