それからずっと幸せに暮らしましたとさ!
ハッピーエンドのお話っていいですよね。幼い子どもの頃に聞くお話、特に夜寝る前に聞くお話は幸せな場面で終わるストーリのほうがいいですね。安心できて…。
日本にもたくさんの昔話や童話がありますが、たまには西洋のお話も家族で楽しみたいものです。遠く離れた西洋文化の世界観も味わってみると面白い発見があるかもしれません。
日本でも西洋でも美しく心優しいお姫様を救う勇敢な若者のお話があるのですね。やはり美しいお姫様と勇気ある若者が恋をして結ばれるというのは、洋の東西を問わず憧れの構図なのでしょうか。
日本の昔話には、貧しくても真面目で正直なおじいさんとおばあさんが健気に生活している…という話が出てきたりしますね。正直者はやがて幸せになり、欲深い者は地に落ちる…みたいなストーリーは日本で好まれる昔話のスタイルかもしれません。
西洋ではオオカミやトロル(北欧の伝承の妖精・怪物)が乱暴な悪者として出てきたりしますね。そして、小さくか弱いヤギなどの動物がが知恵と勇気で悪を打ち負かすというのは好まれるストーリーかもしれません。
こういう相違点や共通点を考えたりするのも楽しいもんです。子どもの頃から知らず知らずのうちに影響を受ける文化的背景の違いというものがあるんだなーと思います。
三びきのこぶた
イギリス昔話です。たくさんの出版社から出ているお話ですが、やはり福音館書店「こどものとも傑作集」だけあって、良質です。オオカミがこぶたを騙して食べようとしますがこぶたは機転を利かせて…。読み聞かせは3歳頃から。
3びきのくま
おおかみと七ひきのこやぎ
3びきのやぎのがらがらどん
こびとのくつや
ロバのおうじ
いばらひめ
グリム童話です。「眠れる森の美女」という名前で有名です。エロール・ル・カインさんの絵が美し過ぎます。中世のヨーロッパを思わせる重厚感。華やかな衣装、美しい草花、燃える火、靄のかかった空、夜の月明かり、光と影…芸術的な絵にうっとりとしてしまいます。読み聞かせは5歳頃から。