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小学生の作文 上手に書くコツは?

作文を書くのは意外に難しい?

小学校に入学すると作文を書かされることって結構あります。小学校6年の間、週末の宿題だったり、行事の感想だったり、夏休みの思い出だったり、何度も作文を書かなければなりません。

でも、授業で作文の書き方の丁寧な指導をしてくれる先生って意外に少ないのではないでしょうか?最近の小学校は外国文化だの英語教育だのICTだのやることが多すぎて、ゆっくりと作文指導に時間を割くってことがむずかしいのでしょうか?

原稿用紙とにらめっこしてなかなか進まない様子を見ていると親も心配になってきますよね。

読書感想文や小論文やレポートとは書き方が違います。小学生の作文(簡単なエッセイ)を上手に書くコツを考えてみましょう。

 

ステップ1.まずは短文作りで腕を磨こう。

始めから400字詰め原稿用紙に文章を書くのはハードルが高すぎます。まずはメモ帳に短い文を書く練習をしましょう。できるだけ語彙を豊かにすることを意識します。

語彙が豊富な文は、それだけで少し上手に見えますよ。作文上達の近道です。

 

気持ちや感情を表現する言葉を使って短い文を作ろう

気持ちや感覚を直接的に表現する言葉を使う

うれしい、悔しい、悲しい、辛い、うらやましい、心配だ、心細い、名残惜しい、待ち遠しい、寒い、熱い、痛い、苦しい、おいしい、苦い、甘い、まぶしい、くさい…など

 

例)ぼくは徒競走で1位になれなくて、とても悔しかったです。

 

気持ちや感覚を表す擬音語や擬態語を使う

イライラ、ハラハラ、うきうき、わくわく、どきどき、ぶるぶる、がくがく…など

 

例)みんなの前で演奏するとき、手がぶるぶる震えて、心臓がどきどきしました。

 

気持ちや感覚を表す慣用表現を使う

手に汗を握る、鳥肌が立つ、冷や汗が出る、ほっぺが落ちそう、よだれが出そう、目が飛び出る、聞き耳を立てる…など

 

例)初めて北京ダックを見たときよだれが出そうになりました。一口食べてみると、ほっぺが落ちそうでした。

 

気持ちや感覚を態度や体の様子で表す

まっすぐに見つめる、目をそらす、苦笑いする、跳び上がる、うつむく、涙をこらえる、ゆっくり頷く、鼻歌を歌う、足がすくむ、肩を落とす、汗が流れる…など

 

例)戦争の写真を見たとき、思わず目をそらしてしまいました。

 

周りの様子や物の様子を説明しよう

人の感情や感覚だけでなく、周りの天気、場所の様子、物の状態など何でも、いろいろな言葉を使って豊かに表現してみましょう。はじめは短い文を作ることから練習してみましょう。

 

形・色・サイズ・様子などの直接的な表現を使う

丸い、四角い、星形の、扇形の、ドーナツ型の、赤い、白い、黄色い、大きい、細長い、小さい、明るい、美しい、かわいい、清潔な、…など

 

例)明るくて清潔な病室にきれいな黄色い花が飾ってありました。

 

擬音語や擬態語や副詞で様子や状態を表す

キラキラ、ぴかぴか、さらさら、ざらざら、どろどろ、どんどん、だらだら、じとじと、ざあざあ、ざわざわ、しっとり、ふんわり、ふっくら、ゆったり、ぐっすり、がっくり…など

 

例)ホテルに戻ってふかふかのベッドで休みました。ぐっすり眠った後は気持ちもすっきりして、お腹もぐうぐうと鳴りました。

 

比喩表現や程度を表す表現を使ってみよう

まるで~みたい、~ほど  …など

 

例)その建物は古くて暗くて汚くて、まるでお化け屋敷のように気味が悪かったです。私は怖くて泣きそうになりました。今にもおばけが出てきそうです。

 

ステップ2.文章の構成を考える

短い文が書けるようになったら、今度は文章を書く練習をしてみましょう。

 

時や順番を示す表現も使って時系列で書こう

例えば、一日を振り返って書く日記のように、出来事を時間の順番通りに文章に書く練習をしてみましょう。時や順序を表す言葉を使いましょう。

まず、次に、そして、それから、さいごに、先日、朝、昼頃、夕方に、春に、日曜日…など

 

例)先週日曜日の午後に母とケーキを焼きました。まず、バターを白っぽく滑らかになるまで混ぜました。次に砂糖と卵をゆっくり少しずつ入れてしっかり混ぜました。最後に小麦粉を入れたら、さっくりと混ぜて、すぐにオーブンで焼きました。甘い香りがしました。焼けるまでちょっとドキドキしました。待ち遠しくて何度も時計を見ました。

 

 

因果関係を書く練習をしよう

理由と結果の関係を意識して文章を書いてみましょう。つなぎのことば(接続詞など)を上手に使ってみましょう。

 

例)その年の大晦日の夜に紅白歌合戦を見ていました。きれいな赤い着物を着た女の人がゆっくりと歌い始めました。その曲を聞いたとき、私は田舎の家を思い出しました。いつも田舎のおばあちゃんが畑仕事をしながら鼻歌で歌っていた曲だったからです。おばあちゃんは春のお日様みたいに明るくて温かい人でした。だから私はおばあちゃんの歌や優しい言葉が大好きでした。

 

大切なシーンだけクローズアップして書いてみる

運動会などの作文を書くとき、運動会の種目を全部だらだら書くよりも、ごく一部のシーンだけを取り出して書いたほうが臨場感がでます。

 

例)運動会で僕が一番がんばったのは徒競走だ。どうしても1位になりたいと思って毎日放課後に練習をした。去年は転んで最下位だった。悔しくてうつむいたまま涙をこらえたのを今でもはっきりと覚えている。

ついにその時が来た。スタートラインに立って深く息をついた。

「位置について、用意!」

ぼくは落ち着いてゆっくりと態勢を整えた。

「パーン」

ピストルの音を聞いた後は、無我夢中だった。僕の苦手なカーブまでにできるだけ速く走るんだ。ライバルに差をつけるんだ。何度も練習したんだ。今日こそは1位でゴールテープを切りたいんだ…。

 

 

ステップ3 原稿用紙にたくさん書いてみよう

400字詰め原稿用紙に2~3枚くらいすらすら書けるようになるといいですよね。

どんどん実践練習をしてみましょう。

 

書きたいことを箇条書きでメモしてから原稿用紙に向かう

場所・場面、時、出来事、登場人物、重要なアイテム、気持ちや感情の変化…など、どんなことを書くのかあらかじめ考えてメモしてみましょう。

原稿用紙に書くときは、メモの内容に肉付けしながら書くといいです。

 

例)・公園で・日曜の朝・天気が良かった・熱すぎた・大きな段ボール箱を見つけた・箱からガサゴソ音が聞こえる。変だと思う。箱の中をのぞいたら子犬がいた・丸い目、長い耳、可愛いから飼いたい・喉が渇いているかも?お腹がすいているかな?・僕と健太は相談する。…など

 

書き出しをイミシンにしてみる・もったいぶる

読み手が期待するような書き出し、もっと知りたいと思わせるような書きだしにチャレンジしてみましょう。

 

例)わたしはそれが届くのをずっと待っていました。幼いころからあこがれていたのです。ほしくてほしくて何度もねだって父や母を困らせていました。我が家にとっては高価なものです。だから、両親はなかなか買ってくれませんでした。でも、ショーウインドウの中に飾られているのを見たときから、私は忘れられませんでした。どうしてそんなにほしくなったんだろう?自分に聞いてみてもわかりません。多分、一目ぼれみたいなものだと思います。

ついにそれを手に入れることができました。私の12歳の誕生日に両親が買ってくれたのです。大きな黒いケースを私はドキドキしながら開けました。新しい世界の扉を開くような気持ちで…。

滑らかなカーブ、ピンと張った弦…思わず私は、ボロンとかき鳴らしてしまいました。まだ何も弾けないけれど、音色を聞いてみたかったのです。あぁ、初めての私のギター。

 

書きやすいテーマを選ぶ

自由な題で作文を書く場合は自分の趣味や日常生活など書きやすいテーマを選んで書いてみましょう。題名はアレンジしてみるといいですね。

例)私の宝物、一番うれしかったこと、楽しかった思い出、努力したこと、行ってみたい場所、もし私が○○だったら、私の心の中の天気、将来の憧れ、好きな季節、大好きな○○…など

 

いかがでしたか?

コツがわかれば実践あるのみです。どんどん作文を書いてみてください。楽しんでくださいね!

 

 

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