赤ちゃんとのコミュニケーション
我が子が赤ちゃんだったころの写真を見てみると、その可愛らしさにびっくりします。あんなに優しい笑顔だった我が子も今や思春期真っ盛りで、図太く逞しくしたたかになってしまいました。良く言えば頼もしいんですけれども。
可愛い盛りはすっかり過ぎ去ってしまったわけです。
一日でいいから、あの純真無垢だった幼いころの我が子に再会したくなってしまいます。
さて、0歳児はまだ上手にしゃべれませんが、親がしっかりと目を見てゆっくりと簡単な言葉を聞かせれば、表情やしぐさで答えてくれます。あかちゃんはちゃんと親の目と口元をよく見ています。
うちの子は0歳児の時にベビーサインを教えていたので、話せなくてもいくつかの簡単なことは手のサインで表現してくれていました。
「おっぱい、もっとほしい」とか「だっこ」とかは言葉で話すよりも先に手のサインを覚えて知らせてくれていました。
赤ちゃんは口の動かし方や発音の仕方をマスターするよりも早く、手の動きをマスターするのですね。いくつかのサインを教えておいたので、子どもはサインで気持ちを伝えてくれました。だから、なぜ赤ちゃんが泣いているのかわからずに困るということが少なくなりました。赤ちゃんにとって親に要求を伝えることはとても大切なんだと思います。あかちゃんの生存本能なのでしょう。
赤ちゃんにも読み聞かせを?!
0歳から楽しめる絵本はたくさんあります。汚れにくく破れにくい本や布の本など…。でも焦って早くから読み聞かせをする必要もないと思います。親子のコミュニケーションがとれるようになって、子どもの行動や情緒が落ち着いてきてから絵本の読み聞かせを始めるのがいいと思います。子どもがきちんと座って話を聞けるようになってから読み聞かせを始めるほうがストレスが少なくていいような気がするのです。読み聞かせ開始の適齢期なんて子どもによって違います。1歳からでも2歳からでも大丈夫です。
また、赤ちゃんが同じ本を何度も読んで欲しがったときは、本人が飽きるまで同じ本を読んであげればいいと思います。お気に入りの本があるっていうのはとても素敵なことだと思います。
赤ちゃんは復習が大好きなんです。お気に入りを何度も復習して学んでいるんです。
思春期になれば飽き性になって、親が頼んでも復習なんてしなくなります!
わたなべしげおさんのくまのシリーズ
呼びかけや挨拶など、簡単な単語だけで進む絵本です。ストーリー性はありません。色鉛筆で描いたような優しい色合いの絵も素敵です。くまさんの表情が愛らしくてたまりません。
どうすればいいのかな? /福音館書店/渡辺茂男
こぐまちゃんおやすみ /こぐま社/若山憲
わかやまけんさんの「こぐまちゃん」シリーズ
単語だけでなく短い文をつかって進む絵本。擬音語・擬態語も使われています。原色のはっきりした色彩がきれいです。シンプルな絵と言葉でわかりやすいです。
こぐまちゃんのみずあそび /こぐま社/若山憲
ねないこだれだ /福音館書店/せなけいこ
せなけいこさんの「いやだいやだの絵本」「あーんあんの絵本」シリーズ
1ページに1文程度です。子どもが日常生活で使うような簡単な言葉だけです。また、ちぎり絵のような優しい絵が人気です。
きれいなはこ /福音館書店/せなけいこ
フィービ・ウォージントンさんの「くまさん」シリーズ
くまさんがお仕事をするおはなしです。文から文章へと少しずつ長いおはなしの本にチャレンジしてみたいときにちょうどいいと思います。文の構造も少し複雑だし、語彙も多くなっています。日記のように朝から晩へと時間の経過にそって進むおはなしで、起承転結などのストーリー性はありません。絵が上品で愛らしいです。