おたまじゃくし~かえる!
私は幼い頃、田んぼのおたまじゃくしをたくさん捕まえてきて、家の庭で飼ったことがあります。おたまじゃくしから足が生えて、しっぽがいつの間にかなくなって、やがてぴょんぴょんと跳びはねていく姿を見たとき、自然界の神秘に驚きました。
我が子が幼いころ、カエルを捕まえてきてしばらくうちで飼ったこともあります。ホームセンターで購入した生餌(ミールワーム)を飼育ケースの中に入れてやると、何食わぬ顔をしているカエルが一瞬の早わざで、ペロリと食べるんです。…で、また何食わぬ顔でじっとしている…。
私の仕事が忙しくて、ついつい元の場所へ逃がしてやれないまま寒い季節を迎えてしまったのですが、ちゃんと飼育ケースの藻屑に潜って冬眠していました。ケースを持ち上げてケースの底を下から見てみると、呼吸をしているカエルのお腹が見えてました。見事に春には冬眠から目覚めて出てきました。
ごめんね。かえるちゃん。その後、もといた場所へかえしました。
生き物を飼育したり、観察したりすると生命の神秘に驚きます。知識を得るだけなら図鑑や動画だけでも十分かもしれません。でも、実際に自分で触れたり感じたりする物事は強く深く残ります。そういう経験の繰り返しが、子どもの気力や知的好奇心を育んでくれるような気がします。
おたまじゃくしの101ちゃん
「からすのぱんやさん」で有名な加古里子さんの作品です。1973年初版で、何度も再版されて今も愛されています。物語絵本なので、101匹のおたまじゃくしをお母さんカエルがちゃんと子育てしています。おたまじゃくしの101ちゃんが行方不明になったので、お母さんカエルは命がけで探しにしにゆきます。
加古さんの物語絵本は絵もストーリーもちょっとレトロなところが可愛いです。絵が細かくて見ていて飽きません。
幼児向け。読み聞かせ5分程度。
ぎろろんやまと10ぴきのかえる
うちの子のお気に入りです。実は私は読んだことがないのですが、保育園で読み聞かせてもらったそうです。10匹のかえるが協力し合って冒険するストーリーで、人気のシリーズだそうです。幼稚園や保育園のお遊戯会の劇に使われることも多いのだとか。
幼児向け。
10ぴきのかえるはじめてのキャンプ /PHP研究所/間所ひさこ
はるだはるだよ!10ぴきのかえる /PHP研究所/間所ひさこ
ゆかいなかえる
たくさんのたまごが水の中にあるのですが、ほとんどが大きな魚に食べられてしまいます。幸運にも難を逃れたたまごがかえって、おたまじゃくしに…。後ろ足が生えて、前足も出てきて、しっぽが引っ込みます。水の中と陸の上を行ったり来たりしながら、餌を探したり、鳥から身を隠したり…。
絵が生き生きとしていて、カエルの表情やしぐさが愛らしい絵本です。
読み聞かせ数分程度。幼児~小学低学年向け。
せかいのはてってどこですか?
かようびのよる
ふたりはともだち
火曜日のごちそうはひきがえる
ミミズクに捕まえられて、高い木の上の巣穴に連れてこられたヒキガエル。ミミズクはヒキガエルを火曜日まで取っておくつもりです。…というのは、火曜日はミミズクの誕生日で、ヒキガエルはとっておきのごちそうだからです。
カレンダーに印をつけてその日を楽しみにするミミズク。何とか脱走をしようと密かに計画するヒキガエル。二匹は同じ巣穴で生活するうちにやがて…。
私が小学生だったころ小学高学年の夏休みの課題図書として書店に並べられていました。絵本ではなく児童書です。薄い本でストーリーもわかりやすく読みやすい物語です。